チーズは消化にいいのでしょうか?それとも消化の悪い食べ物なのでしょうか?元が牛乳だからもしかして悪いのではないかとイメージしてしまう方もいるかと思いますが、実はチーズは消化にいい食べ物なのです。
チーズの消化について
チーズのたんぱく質は牛乳から発酵熟成される製造過程で酵素や乳酸菌によってアミノ酸に分解されて、体に吸収されやすい状態になっています。
ですから発酵熟成される過程を経て製造されたものは、牛乳よりも格段に吸収が良い状態になっているということです。
ではその栄養はと言いますと、たんぱく質・脂肪・カルシウム・ビタミンがバランスよく含まれていて、特に原料が牛乳であるため、日本人に不足しがちであると言われているカルシウムが多く含まれています。
それもたんぱく質と結合して含まれているため吸収されやすい状態になっています。この辺りの食生活に日本人が外国人と比べてカルシウム不足だと言われる答えがあるのかもしれませんが、ともかくも消化よく、栄養バランスよく、日本人にも抵抗なく受け入れられるタイプの乳製品です。
外国の各産地の名称などがついているものはほとんどが発酵熟成させてつくられる自然な「ナチュラルチーズ」です。この種類の製品では乳酸菌が生きています。産地によって使用する乳酸菌も違いますし、製造方法も違うため風土ごとの風味の違いがあり、また乳酸菌が生きていることにより発酵も続くため、食べごろというものがあります。
この辺りが加熱により発酵を止めてしまう「プロセスチーズ」と異なりますが、これは前述のナチュラルチーズを原料として加熱溶解させたところに乳化剤などで再び固めたものです。加熱することにより乳酸菌は死んでしまいますが発酵が止まるため、風味が一定のままになり保存性が高くなります。こちらはスライスされたものや6Pのものをよく見かけるかと思います。
消化吸収がいいチーズの食べ方
そのため、消化を気にして食べる場合は必ずナチュラルチーズを選ぶ必要があります。
加えて、栄養の吸収がいい状態なのは加熱していない生の状態なので、ピザなどに使うなど加熱調理してしまうと吸収率が悪くなってしまいます。
モッツァレラチーズなどフレッシュチーズでもいいですし、ハードチーズなどでも構わないので消化吸収を意識する場合は、生のナチュラルチーズを食べるようにしましょう。
このように、イメージとは異なり消化にいいチーズ。
おいしく栄養も吸収して、健康な体を作っていきましょう。
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