チーズは健康にいい、と聞くと意外に思いますか?
チーズは牛乳の栄養分が濃縮されたものなので、タンパク質、脂肪、カルシウム、ビタミンがバランスよく含まれている非常に栄養価が高い食品なのです。
チーズの栄養価
特にカルシウムについては、100gあたり約600mg、多いもので1500mgも含んでいますので、カルシウムを補うには、牛乳よりもすぐれているわけです。よく冷やした方がカルシウムの吸入率が高いので、サラダと一緒に食べると、さらにビタミンCやミネラル分の吸収も高めてくれます。
つまりカルシウム不足と言われる日本人にとっては毎日摂取した方がいいわけですが、もともとは北欧の国々で食べられていたものですので、日本人は食べる習慣がなかったためにあまり注目されてこなかったのです。頻繁に食べられるようになったのは昭和50年代になってからで、栄養価が見直されて、テレビコマーシャルや雑誌で頻繁に取り上げられるようになり、料理の具材やおやつとして食べられるようになりました。この頃からカルシウム不足が叫ばれていたため、チーズへの評価が高くなりました。
また、含まれている乳酸菌や酵素が消化を助けてくれ、胃の粘膜を保護してくれます。アルコールの吸収をやわらげてくれ、胃潰瘍の発症率も小さくしてくれるというデータもあるようです。居酒屋などでも料理の一品として出されるようになったのも、このような理由からという部分も大きいでしょう。
ここ最近では、乳幼児にチーズを食べさせる家庭や保育所があります。小さいうちから味に慣らせることと、カルシウム不足を補うためです。小さいうちからチーズ食べさせることは今や保育士さんの間では常識であり、保護者にも週に数回摂取するように指導があるくらいです。
チーズの栄養効果を高めるポイント
ですが、ここで気をつけるポイントがあります。
それは同じチーズでも、栄養価が高く吸収されやすいのはナチュラルチーズを生のまま食べた場合、ということです。
日本でチーズというと「6Pチーズ」や「スモークチーズ」などのプロセスチーズを想像する方も多いと思いますが、製法の関係でナチュラルチーズと違い加熱してしまっているので、もともと含まれている多くの栄養素が吸収しにくくなっていたり壊れてしまっています。
そのため、プロセスチーズを食べたりせっかくのナチュラルチーズをピザなど加熱して使ってしまうと栄養効果が落ちてしまうということです。ですから、できるだけいいナチュラルチーズを選び、そのまま食べるようにしましょう。
このように、チーズは栄養満点の食品ですが、正しく栄養を生かすにはきちんとした知識が必要です。
チーズのことを知って、健康な生活を送ってくださいね。
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